モンゴルは広大な草原と美しい山々に囲まれた国で、雄大な自然景観が魅力の一つです。夏には一面の緑が広がり、心を癒す壮大な風景を楽しむことができます。初めにモンゴルの絶景スポットをご紹介します。
見逃せない絶景スポット
1.オルホン渓谷: ユネスコ世界遺産に登録されました。豪快なオルホン滝と周囲の圧巻な風景が訪れる人を魅了します。
2.フブスグル湖:「モンゴルの青い真珠」と称される透明度の高い湖です。夏は水上アクティビティ、冬は氷上散歩が楽しめます。
「夏」
3.テレルジ国立公園: ウランバートルから約1時間半の距離にある自然公園。左の写真はテレルジ国立公園のシンボルである「亀石」で高さは15mあります。また、乗馬体験も人気です。
「亀石」
次にモンゴルの文化や歴史についてご紹介します。
「遊牧の伝統と現代が融合する文化」
モンゴルの文化は、遊牧の伝統と現代化が融合した独特のものです。
文化体験の魅力
1.ゲル生活: 伝統的な移動式住居であるゲルに宿泊し、遊牧民の暮らしを体験することが出来ます。
3.伝統料理: 自然の中で育まれた独特の味わいを持つモンゴル料理を堪能することが出来ます。左の写真は、「ボーズ」というモンゴルの伝統的な蒸し料理で小籠包を大きくしたようなものです。水でこねた小麦粉の皮にひき肉を餡として包み、蒸して調理します。旧正月の時期になると、各家庭で大量に調理され、来客者にふるまわれるのが一般的です 。
右の写真は、「ホーショル」というモンゴルの伝統的な揚げ料理で、揚げた衣で肉を包んだ食べ物です。特に夏のナーダム祭りなどのお祭りときにナーダミンホーショールと言ってみんな食べるモンゴル伝統料理です。持ち運びもしやすいので、気軽に食べることができるのも特徴です。
「ボーズ」
「ホーショル」
4.伝統衣装
モンゴルの民族衣装は「デール」とよばれるものです。デールは部族などによって約200種類以上の種類があり、一緒に身につける靴や帯も数十種類あります。また、男女それぞれ着方や帽子などの装飾品も異なります。人々はそういった装飾品や小物で個性を出しています。
歴史を感じる名所巡り
- カラコルム: カラコルムは1235年、モンゴル帝国初代皇帝チンギス・ハーンの命令により、第2代皇帝オゴタイハーンが作ったモンゴル帝国初の都です。モンゴル帝国はかつて世界最大規模であったため、その中心都市であるカラコルムは、同時に世界の中心だったといえます。
カラコルム遺跡で最も有名なのは、1586年に建てられたエレデネ・ゾー寺院です。こちらはモンゴルにおけるチベット仏教の最初の寺院となったそうで、後に周囲にいくつかの寺院が建ち、さらに後には108の仏塔が並び、長さ約429mの城壁も建てられました。この敷地内がカラコルム観光のメインとなります。
(下)エレデネ・ゾー寺院
2.ガンダン寺: ガンダン寺はモンゴル最大規模の重要仏教寺院です。5000人にも及ぶ僧侶を擁し、仏教教義を学び実践する教育施設ともなっています。ガンダン寺で最も人気のある仏像は、26.5メートルの高さを誇る立仏・グジェド・ジャンライシグ観音像で、その観音堂には多くの人が参拝に訪れます。
3.チンギス・ハーン騎馬像: 広大なモンゴル高原にそびえ立つ一体の巨像、それがチンギス・ハーン騎馬像です。2008年に完成したこの像は台座も含めて全長約40mと世界最大級です。その圧倒的な存在感はまさに王の風格を感じさせます。
モンゴルには、人々の心を捉えて離さない魅力が数多く存在します。広大な草原が地平線まで広がる壮大な景観、遊牧民の伝統的な生活様式など、現代社会では失われつつある本物の自然の美しさと文化体験が待っています。
しかし、私たちの多くは日々のデジタル機器との関わりに追われ、自然本来の素晴らしさを忘れがちです。スマートフォンやコンピューターの画面に目を奪われ、SNSやメールに常に気を取られる生活を送っています。そのような中で、本当の意味での「つながり」や「豊かさ」を見失っているのではないでしょうか。
モンゴルへの旅は、そんな現代人にとって貴重なリフレッシュの機会となるでしょう。ここでは、デジタル機器から離れ、大自然の中で心身をリセットすることができます。広々とした草原を馬で駆け抜け、ゲルと呼ばれる伝統的な移動式住居で星空を眺め、遊牧民との交流を通じてシンプルな生活の豊かさを体感する。これらの経験は、私たちの価値観を見直し、本当に大切なものは何かを再認識させてくれるはずです。
デジタルに支配された日常から一歩離れ、モンゴルの雄大な自然の中で心と体を解放してみませんか? この体験は、きっとあなたの人生に新たな視点と活力をもたらし、帰国後の日常生活にも良い影響を与えることでしょう。モンゴルは自然、文化、歴史が調和した魅力的な国です。日本からのアクセスも良く、異文化体験を求める旅行者にとって理想的な目的地と言えるでしょう。
ぜひ一度、モンゴルの大地で心身をリフレッシュする旅を検討してみてはいかがでしょうか。
秋山 知毅 /秋田大学実習生/