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モンゴルにおける日本語教育50周年記念会議及び式典を開催
2025-12-05

モンゴルにおける日本語教育50周年記念会議及び式典を開催

 モンゴルにおいて日本語の公教育が始まってから、今年で50周年を迎えた。この半世紀の間、モンゴル国立大学は、モンゴル国内日本語教育の中心的機関として、日本語・日本文化の普及はもとより、それらの研究の発展にも大きく貢献してきた。この節目の年を記念し、2025年11月28日、「モンゴルの発展とモ・日関係におけるモンゴル国立大学卒業生の貢献」をテーマとする記念会議が、同大学の歴史ある学術ホールで盛大に開催された。

 モンゴル国立大学はこれまでの50年間で、学士991名、修士113名、博士13名の日本語専門人材を育成し、モンゴル国内における日本語人材養成の基盤を築き上げてきた。また、第二外国語教育として延べ9,000名以上の学生に日本語教育を提供し、日本に精通したこれらの人材は日・モ関係のさまざまな分野の第一線で活躍している。

 記念会議には、P.ナランバヤル教育大臣、近藤和正臨時代理大使、B.オチルホヤグ学長、国際交流基金(JF)、モンゴル日本語教師会による祝辞が述べられ、日本語教育の重要性が改めて強調された。

 会議では、日本語教育、日・モ関係、翻訳、外交、ビジネス分野における日本語の役割などに関する発表が行われ、ベテラン教員による回顧談、国際機関での実務経験、日本のビジネス文化・企業文化に関する知見等、多角的かつ興味深い議論が展開された。また、会場ではモンゴルにおける日本語教育50年の歩みを振り返る写真展も併せて開催された。

 記念会議に続いて、ベストウェスタン・プレミア・トゥーシンホテルにて式典レセプションが開催された。学生・生徒による文化公演の後、日本語教育に長年貢献した30名の日本語教師がモンゴル日本語教師会により表彰された。

 今回の50周年記念行事は、日本語教育の半世紀に渡る発展と成果を総括するとともに、歴代の経験・理念を継承し、伝統と革新を融合させながら、モンゴルにおける日本語教育を次の段階へと進める重要な節目となった。