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「キログラム」定義が130年ぶりに改定
2018-12-10
フランスで開催された国際度量衡総会で16日に正式に決まった。これまではパリ郊外の国際度量衡局で保管する分銅「国際キログラム原器」を基準にしてきたが、2019年5月から物理学の「プランク定数」をもとに定める。社会生活への影響はないが、より精度の高い計測が可能になるという。
1キログラムは水1リットルの重さと定義されていたが、温度による変動などがあり、1889年に国際キログラム原器を基準にすることが決まった。ただ、表面の汚れや傷で重さがわずかに変わる可能性があり、誤差のない基準の策定が進められてきた。
プランク定数は電子の質量などに関係し、正確な値がわかれば計算で1キログラムを割り出せる。その測定には産業技術総合研究所やドイツ、米国などの研究機関が関わった。
今回の総会では、絶対温度の単位「ケルビン」や電流の「アンペア」、物質の量を示す「モル」も定義が変わった。
出典:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37880730W8A111C1000000/