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モンゴルの寒さを表す素敵な詩
2018-02-22
日本では立春が過ぎ、モンゴルではツァガーン・サルも終わり、暦の上では春となり、少しずつ暖かくなってきました。
モンゴルの冬の寒さは格別です。今年の冬は-40度を超える寒い日がありました。
そんなモンゴルの寒さを表す、「ユスン・ユス」というステキな「詩」があります。
12月22日から9日間を1期として、9期が過ぎると春が来る、つまり厳しい寒さである81日間が過ぎると冬が終わり、春が来ると言われています。
1番目のユス アルヒが凍る 12月22日から12月31日まで
2番目のユス 強いアルヒが凍る 1月1日から1月9日まで
3番目のユス 3歳の牛の角が凍る 1月10日から1月19日まで
4番目のユス 4歳の牛の角が凍る 1月20日から1月29日まで
5番目のユス 炊いたご飯が凍らない 1月30日から2月8日まで
6番目のユス 道が顔を出す 2月9日から2月17日まで
7番目のユス 丘の頂が見えてくる(雪が解けて丘の上の道が見えはじめる)2月18日から2月27日まで
8番目のユス 雪が解けて、道が解けた雪で“ベチャベチャ”になる 2月28日から3月8日まで
9番目のユス 徐々に、普通に温かくなる 3月9日~
若いモンゴルの人たちも「今は“7番目のユス”だね」といった会話がされています。
いかにも文学的で、表現豊かなモンゴル語という言語だなと思います。
でも、3月から4月にかけても、モンゴルは本当に厳しい春の寒さなんですけどね。
