МЭДЭЭЛЭЛ
モンゴルで小麦の完全な自給自足が見込まれる
2016-08-24
モンゴル国食糧・農牧業・軽工業省の報告によると、今年度の小麦の生産高は、国内需要を完全に充足できる見込みがあるとの事。37万5千トンの小麦が製粉工場に供給される予定。モンゴル全国での小麦・麦類食品の需要量は年間32万トンである。秋に予測されている収穫量は、この需要をオーバー している。2017年の栽培用に小麦の種子4万5600トン、食料の安全保障用の備蓄に種子7,500トンをストックすることを計画している。1ha当たりの収穫量の増加も見込まれている。具体的には小麦栽培が盛んな 地域では、1ha当たり小麦1.300~1.700㎏を収穫する。しかし、一部の耕地が干ばつに見舞われ、2万haの作物に被害が出ている。
ジャガイモ・野菜についても、前年比で収穫量が増加すると見込まれている。前年度は、11万7300トンのジャガイモが収穫された。今年度の収穫量は前年比6万トン増えるので、ジャガイモの生産量は国内需要を十分に満たすと予測されている。その他の野菜については、11万7500トン、油料系植物3万2500トン、畜産飼料4万3400トンを収穫する。
天気予報では来たる8月・9月に、降水量が増え、寒季が早くも到来すると予想されており、こうした農作物の収穫は前倒しになる。こうした状況から政府は農業支援基金を通じて、ガソリン代の50%を前払いした農業会社に対しガソリン代をローンで支給している。
ちなみに、モンゴルでは小麦粉を最上級、1・2・3級と3レベルに分けている。ウランバートル市統計部(Statistics department of Ulaanbaatar)の公表(8月17日付け)によると、2016年8月現在、モンゴルで1キロあたりの小麦粉の値段は、最上級のもので1200~1500トグルグ、1級1000~1300トグルグ、2級800~1000トグルグという値付けになっている。食パンの平均価格は、1100~1280トグルグになっている。
一部引用:「Zasgiin gazariin medee」 2016年8月23日、182号(460)
文責:総務課