モンゴル日本センターでは、5月28日と29日の2日間、「日本文化紹介週間」のイベントの1つ「華道」の講座を実施しました。講師は、日本の古都、京都や奈良で「華道」の教室を主宰されている、境 將甫(さかい しょうほ)先生に京都市からウランバートルまでお越しいただきました。
講座はまず境先生のご講義からスタート。ご講義の中では、華道の歴史や花との向き合い方などを教えていただきました。境先生からは、「活けた花は活けた人を表します。それはまるで影のようなもの。人の影は、その人をそのまま写したものですね?それと同じです。活けた花も花、活けた人も花、ハサミも花、(花器の中の)水さえも花です。」というお言葉をいただきました。その後、タイプの違う3つの花器を使ってデモンストレーションをしていただきました。
そして、今回の華道体験は、型にとらわれず自分の感性でお花を活け、その後、境先生から手直しをしていただきました。今回、参加者一人ひとりに用意された花材は、全て違うお花。誰がどの花材を使ってお花を活けるのかは、あらかじめ用意されたクジ引きによって決められました。クジは千代紙で作られており、境先生自らが筆で書かれた漢字が一文字が記されていました。
約30分ほどかけて、参加者の皆様それぞれがお花を活け、一人ひとりが境先生からご指導をいただきました。「正面はどこですか?」「一番、目立たせたい花はどれですか?」「何をイメージしていけましたか?」境先生は一人ひとりに質問されながら、手直しをしてくださいました。
かねてより華道・生け花の講座の実施は、多くリクエストされていました。今回の講座は、短い時間でしたが少しでも華道について知って、より関心を持っていただけたのなら嬉しいです。境 將甫先生、ありがとうございました。