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―あの日を振り替えたい―
2015-03-14
東日本大震災に学ぶモンゴルの若者たち
 
4年前の3月11日、日本の東北地方で起きた大震災と巨大な津波により、多くの尊い人命が失われ、人々が住む町や生活が破壊されてしまったことを、私たちは決して忘れてはいません。この日を共に振り返り、災害の恐ろしさとともに、被災された方々がどのように生活を建て直し、未来に立ち向かおうとしているのかについて、モンゴルの若い方々に知って頂くことを目指し、3月11日の午後、ドキュメンタリー映画「きょうを守る」上映会を開催しました。
 このドキュメンタリーを制作された菅野結花さんは、多くの被災地の一つである岩手県の陸前高田市出身で、山梨県立大学在学中に故郷が被災しました。菅野さんは震災直後からさまざまなボランティア活動に関わっていましたが、震災前から「やまなし映画祭」にボランティアスタッフとして参加していたことがきっかけとなり、ドキュメンタリー制作に至ったとのことです。現在は岩手日報の記者として活躍しておられます。

 上映に先立って、震災で亡くなった方々の鎮魂と、震災に際して寄せられた多くのモンゴルの皆さんからのご支援への感謝、そして両国の絆がさらに深まることを祈念して、参加者のご了解の下、1分間の黙とうを行いました。続いて、センタースタッフから菅野さんについてご紹介した後、映画を上映しました。58名が参加した上映会は、復興支援ソング「花は咲く」と共に終了しました。
 
 今回の上映にあたっては、菅野さんをはじめ、東京外国語大学留学生日本語教育センター准教授の鈴木美加先生、米国インディアナ州立パデュー大学教授畑佐一味先生その他関係の皆様より、多大なご支援を頂きました。また女優のオユンさんには吹き替えにご協力を頂いたほか、マンダフ大学から多くの先生方や学生の皆さんにご参加頂きました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 多くの困難を抱えながらも、前向きに生きて行こうと頑張っておられる被災者の皆さんの姿に、私たちは敬意と共に、多くのことを学んでいきたいと思っています。