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モンゴルの食卓にまつわるマナー
2019-05-28

モンゴルでは主な食材として乳製品「Цагаан идээ (白い食べ物)」とお肉「Улаан идээ (赤い食べ物)」があげられます。そのため、これらに関する食事の習慣や言い伝えがたくさんあります。

また、モンゴルでは食事するとき守らなければいけない習慣がたくさんあります。特にモンゴルに暮らしている外国人にとってモンゴルの習慣がよくわからなく、生活のなかで苦労をしている方がいらっしゃると思うので、今回の記事を通じてモンゴルの食事に関するいくつかのマナーを紹介します。

食卓にまつわるマナー

  • モンゴルでは乳製品を朝一番にものに注ぐあるいは味わうとき、必ず帽子をかぶらないといけない。牛乳をこぼすのは行義が悪いとされている。これらはした人とその人の家畜にはよくないとみなされている。もし、牛乳をこぼした場合、右手の中指でこぼした牛乳にさわり、額に付ける習慣がある。
  • 乳製品に血を入れたり垂らしたりするのは非常に縁起の悪いことである。血と牛乳を混ぜるのはよくないとされている。
  • 乳製品を入れるボールやお椀などを下向きに置くのは恵みが無くなるということにつながると考えられているため良くないこととされている。
  • 牛乳に水を入れたら、(先に水を入れ、後から牛乳をいれる)乳製品の神様の怒りにふれ、悪意が好意を潰すことを予兆していると考えられている。また乳製品を南向きにものに注ぐのを避けている。もし、それをすれば被害及び出費も多くなると言われている。
  • モンゴルでは朝、お茶を作ったとき、一番茶を山や自然に捧げ、最初の一口は家の主人に捧げる習慣がある。他の人にお茶の先に入れたら、主人の恵みや運が無くなるとみなされている。
  • ゲルの中から飲み物の残りを外に捨ててはいけない。もし、必要があれば必ずゲルから出て捨てる。そうしなければ、お茶と共に恵みも一緒に出ていくと言われている。
  • お客さんにお茶を注ぐとき、あふれるまで入れてはいけない。もし、溢れたら、溢れた分

  幸せと運が無くなるということだ

  • 太陽の運向とは逆の方向にお茶を注ぐと、今後の活動も悪い方向に進んでいくと考えられている。
  • 茶碗の中に入れてある料理やお茶を一度も飲まずに戻してはいけない。もし、そうすれと悪魔に食べられると言われている。
  • 人にお茶やものを出すとき必ず両手で出す。左手で出してはいけない。受け取り人も同じく両手で感謝の気持ちを表して受け取る。主に両手もしくは右手で出したり、もらったりする習慣がある。そうでなければ相手のことを尊敬せず、出したくない、もらいたくないという気持ちを表す行義の悪い所作とされている。
  • 人に料理やお茶を出すとき茶碗の淵を指先で抑えてはいけない。
  • 子供がうっかりして、コップをわると縁起がいいことだと信じられている。
  • 茶碗の中に食べ物や飲み物を残してはいけない。
  • 空の茶碗にお箸を刺してはいけない。
  • 料理を食べてから茶碗やお椀にスプーンやフォーク入れてまま家を出ていくとその日の仕事はうまく進まないと言われている。また、そのままあしたを迎えるのも仕事の活躍に悪い悪い影響を与えるとみなされている。
  • 茶碗をもったまま手で回してまぜながら料理を食べてはいけない。
  • 鍋の中の肉をナイフで刺して出してはいけない。
  • 燃えている火に牛乳をたらしてはいけない。
  • 乳製品をお箸で取ってはいけない。
  • 食事中オオカミについての話をしてはいけない。オオカミがその話を聞いて歯がするどくなり、家畜を食べてしまうという縁起が悪いとされている。
  • 近所の人や他人にものを借りた場合、必ずお礼としてものをあげる、特にボールやお椀の場合、空のまま返してはいけない。中にお礼のものを入れる習慣がある。
  • 鍋の中にナイフを入れたり、ひしゃくを下向きにおいておいてはいけない
  • 主人からお酒を注がれたら、薬指を浸して空中に何回かはじく。お酒を飲まない人もこのようにしてから、濡れた指を額に付けてから杯をテーブルにおく。

モンゴルでは昔から伝わってきた食卓に関するマナーがたくさんあります。ご紹介したマナーはほんの一部です。しかし、時代が変わるにつれてモンゴルの習慣は少しずつ失われてきており、モンゴル人でさえ知らない習慣やマナーがあります。

でも今回、私は日本人の皆様にモンゴルの家に訪問するときや滞在するときに知っておくべきの

基本的なマナーを紹介致しました。少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。もし、何か疑問に思った習慣やマナーがあれば直接モンゴル人に聞いてみてください。きっと喜んで教えてくれると思いますよ。